海上自衛隊護衛艦「たかなみ」中東へ出航

中東海域を航行する日本関係の船舶を守るため情報収集の目的で海上自衛隊の自衛艦「たかなみ」が、横須賀の基地から出航しました。1年単位の長期派遣は、初めてのケースです。

アメリカとイランの対立している地域では、いつ不足の事態に巻き込まれてしまうのか予測がつきません。派遣される自衛隊員の安全は、保証されるのでしょうか？情報収集が目的とは言え、その任務は、船舶の位置や進路を知らせる船舶自動識別装置(AIS)を切ったまま航行する不審船舶の警戒です。

言わば最も危険な船舶の設備状況を探って、アメリカやフランスなどに知らせる役目ですから、不審船舶から、いつ攻撃されるかわからないわけです。このようなリスクの高い任務を負うことの意味は、どこにあるのでしょうか？

提供した情報がどのように使用されるかわからないのに危険極まりない任務としか言いようがありません。万が一紛争の材料になれば提供した日本側にも火の粉が飛んでくるはずです。隊員を見送る家族の不安を払拭するニュースが1日でも早く聞ける事を願って止みません。