チャパティとは?
前回のパンの歴史でお話ししましたが、「チャパティ」というパンについて興味があり調べてみました。既にご存じの方もおられるかと思いますが、チャパティは、インド北部のほか、ネパールなどでも主食として食べられているようです。小麦粉に水を加えただけの発酵しないパンといったところです。鉄板などで円形にして焼いたものを見られた方もおられると思いますが、「ナン」の方が、知名度が高いかもしれませんね。
「チャパティ」と「ナン」の違いは、発酵させるかしないかといった違いがあります。チャパティの材料は、「アタ」とよばれる小麦の全粒粉の粉に水と塩だけを加えて作るのが原則です。日本人から見ると「スイトン」の団子を伸ばして焼いたようなイメージです。材料をこねて生地を2~3時間休ませたら、出来上がった生地を薄く延ばし、高温に熱した鉄板やフライパンに載せて一気に膨らまして焼きます。
チャパティもナンと同様、カレーや豆・肉料理と一緒に食べることが多い食品で、特にベジタリアンの人には、高い人気を誇る食材です。日本では、米を主食とした食生活が中心ですが、小麦粉を中心としたインドでも「チャパティ」を主食としている地方は、北部だけで南部地域は、米が主食だったんですね。意外でした。
余談ですが、いかに西洋化の進む日本でも主食の座を譲ることのない「米」、米作りが日本の気候に合っている点、保存の効く食物であることなどから、今後も主食でありつづけることは、確かでしょう・・・
おにぎり大好き人間のひがみ