アフガニスタンで中村医師亡くなる！

（「Photo by 共同」引用）
アフガニスタンのために長年働いてきた中村医師が、何者かに襲われ亡くなるという痛ましい事件が発生しました。医師でありながら医療だけでは飢餓や貧困は救えないと、自ら現地の土地開発事業に乗り出し、100人の医師より一つの水路が必要と荒れた土地に水を引くなど現地のために一生を捧げてきた中村医師が、なぜ、このような事件に巻き込まれなければならなかったのでしょうか？

世界中で後進国のために働いている日本人の方は、数多くおられると思いますが、こうした事件が発生して、初めて、その偉業を知ることになるとは、残念なことです。治安の良い日本で暮らしていると、このような事件が発生することすら想像できない別世界にいるような気がします。

中村医師は、1984年にペシャワールで診療活動を開始したというから、35年間も現地での生活を続けてこられたことになります。あの風貌からは、想像できないほどの勇敢な精神の持ち主だったのですね。私自身もこの事件が起こるまで中村医師のことを知りませんでした。誰もができることでは、ありませんが、誰かがやらなければ、永久に解決しないことだったと思います。

アフガニスタンの旧支配勢力タリバンも今回の犯行を否定しているようですが、知名度の高い外国人を排除する見せしめに、されたのではないかとの見方もあるようです。土地の開発には、地権や水利権等の争い事も考えられるので、現地の者でしか分からない争いに巻き込まれてしまったのでしょうか。

　はからずも、その人の現地に対する純粋な思いを理解できない何者かの犯行に違いないのですが、とりかえしのつかない残念な結果となってしまいました。中村さんのご冥福をお祈りいたします。

世界人類の平和と発展のために！