「あかつきへの道」オーナーのブログ

「あかつきへの道」が目指す新たなライフスタイル

追悼、中村 哲!その野望の果てに・・・

f:id:mtkinbouys:20191207233351j:plain (画像はWebサイトより引用)


どこまでも果てしない中村医師の野望は、自分自身の死という結末を迎え、後世に残る偉業を残し、私たちに課題を投げかけています。30数年間の彼の活動は、当たり前のように安全な毎日を過ごしている私たちにとっては、想像もできない世界です。 そして、誰もが、毎日、死と隣り合わせの生活は、望まないはずです。たとえ自分に課せられた宿命であったとしても、命をかけて遂行するには、あまりに多くの犠牲を払うことになります。

 

かつて、人々の自由と平等を望むキリスト教やイスラム教が生まれ、それを信仰する信徒同士の分裂に政治的要素が複雑に絡み合って始まった宗教戦争、これほど永く現地を苦しめ続けるとは誰も予期しなかったでしょう。

もはや解決の道は見つからないのでしょうか?

 

今回は、永い年月かかって、現地の貧困と飢餓を解決しようとした中村医師自らが、その犠牲となったわけです。彼は、小さい頃から、北九州の若松で働く荒くれ者の沖仲士を束ねていた母方の祖夫、玉井金五郎やその妻、マン等の行動を見て、自然に自分の宿命を感じていたのではないでしょうか?こうして、困難なことに対して、どこまでも正義感を貫く性格は、それを阻む者たちにとっては脅威だったに違いありません。一口で説明できることではありませんが、中村医師が、自分自身の命と引き換えに現地の何十万の人間を救った功績は、後々の世界に長く語り継がれていくことでしょう。

 

     いつの日か中村医師の目指した理想の世界が訪れることを望みます!