初診料追加負担の病院拡大！

大きな病院の初診料、紹介状がないと初診料￥5,000円、再診時¥2,500円を払うことになりますが、厚生省は、「大きな病院」の定義を、特定機能病院や許可病床が400床以上ある地域医療支援病院としているようです。この規模が引き下げられて、対象となる病院が200床以上に拡大されるようです。私たちが、軽い病気かどうかわからない状況で、中小の病院や診療所を受診して、重篤の場合は大病院へ紹介してもらい、より専門性や高度な医療を受けられるようにするためです。

ところが、最近は、軽症の患者が夜間や休日に救急外来を受診する、いわゆる「コンビニ外来受診」や、同じ病気で複数の医療機関を受診する、いわゆる「はしご外来受診」が増加しています。このようなことが、増加していくと本当に緊急性を要する患者が診療を受けられない事態が発生してしまいます。緊急性の高い重症・重傷患者にしわ寄せがいく可能性があるのです。それだからと言って、初診料追加負担の病院枠を拡大するというのは、問題のすり替えのような気がします。

中小の病院を受診するのに、初診料の追加が必要となってくれば、ほんとうに医療費を払えなくて困っている人たちは、ますます受診の機会を失い地域医療の運営に支障が出てくるのではないでしょうか？予防のための健康診断の充実を図り、病院にかからなくていいような健康施策に力を入れて欲しいものです。

国民皆健康を目指しましょう！